●最近・読んだ本

ジャンルは問わないで読んでます。

１５・９・１　現在

・ナンシー関の顔面手帖
　　ナンシー関/[著]
消しゴム版画王・ナンシー関が、
日頃から気になる愛すべき「ヘン」
な著名人達の抱腹絶倒、痛快人物
コラム&版画作品集。
惜しいことに、彼女は若くして故人と
なられ、残念です。

・律子慕情 / 小池真理子/著
昭和という時代を背景に、著者の分身
ともいうべき主人公律子の魂の軌跡を
描く連作集。
私の青春時代を思い出しながら読みました。

・病む月 / 唯川恵/著
月が満ちては欠けるように、女もまた
変化する。金沢を舞台に、せつないほどに
「女」に満ちた10人10話。
ミステリータッチの短編集。

・平成サラリーマン川柳傑作選 2匹目
　　　山藤章二/[ほか]選
「晩酌に　毎日通う　販売機」
「朝シャンを　まねて中年　風邪をひき」
なんだか、滑稽で、哀しいサラリーマン川柳。

・月柱 / 柳谷郁子/著　
斎場で死体を焼く仕事に誇りを持っている
係員の話。母子ほど年の違うアブノーマルな
男女の恋。など４編。

・しょっぱいドライブ / 大道珠貴/著
ぱっとしない男女のしょっぱい愛の物語。
芥川賞受賞作。

・ホタル／竹山洋/著
元特攻隊員・山岡秀治と知子の夫婦のありよう。
高倉健主演で映画になり、舞台になった
「知覧町」でした。
私は今年６月に南九州を旅行し、バスで知覧の町
に入ったら、町はとても静かな雰囲気につつまれて
いたのです。それは、車道の両脇に等間隔で、
沢山の石灯籠が建っていて、知覧から飛び立った
１０２８人の特攻隊員の御霊の灯籠だったんです。
私は、身につまされそうになり、帰宅したら
「ホタル」を、読もうと思っていたのです。

・みだれ髪チョコレート語訳
　　　俵万智/著 [与謝野晶子/著]
情熱的な与謝野晶子の名作を、俵万智が訳してみると、
「ゆあみする泉の底の小百合花二十の夏をうつくしと見ぬ」
チョコレート語訳
「バスタブに二十歳の身体を沈めれば泉の底の白百合の花」
大胆な訳に、脱帽！！

・半眼訥訥 / 高村薫/著
この国はいったい、どこに行こうとしているのか。
世相を見すえる作家の初の雑文集。
Ⅶの項での「折々の花」での文は、あるもの（花）
を見る時の感性は、こんなふうに働かせるのだと
いうことを、思い知らされました。

・「大川わたり」／山本一力　著
賭け事にはまった大工の銀次は、大きな借金をかかえて、
返済するまで住み慣れた深川（隅田川）から追放される。
立ち直ろうと、町道場で鍛え、呉服屋の手代になるが、
奉公人同士のねたみから重大な危機を・・・。
苦難にめげない男の美学を描く時代小説。

・金輪際　／車谷長吉　著
「静かな家」「金輪際」「白黒忌」「花椿」「ある平凡」「児玉まで」「変」の７つの短編集

・白雉群　／車谷長吉　著

・「女より弱き者」パーサ・Ｍ・クレー著　堀　啓子訳

＊主な登場人物＊
フィリックス・ロンズデール　　オックスフォード出身の若い弁護士（貫一）
ヴァイオレット・ヘイ　　美貌の少女（お宮）
オーウェン・シャヴァニックス卿　　大富豪の准男爵（富山唯継）

＊目次＊
　１章　遺産
　２章　ヴァイオレット・ヘイに求婚
　３章　「完全な約束ではないは」
　４章　男まさりの女
　５章　「あなたには友人が必要なときがくるでしょう」
　６章　虫の知らせ
　７章　「金をかえせ」
　８章　「きみは天使で」
　９章　オーウェン・シャヴァニックス卿
　１０章　「なんていやな男だ！」
　１１章　「私はあなたのものよ、フィリックス」
　１２章　この世でいちばん幸せな男
　１３章　馬車での帰宅
　１４章　舞踏会の衣装
　１５章　愛にまさるものなどなかった
　１６章　秘密の言葉
　１７章　まだ真実のまま
　１８章　もうひとつの誘惑
　１９章　ヴァイオレットの決断
　２０章　手紙
　２１章　その場のがれ
　２２章　「わたしは優しくないですか？」
　２３章　影の実体
　２４章　この世は戦場
　２５章　この楽しげな、今日の鐘は、いったい何だ？
　２６章　伯爵の約束
　２７章　真実、気高い人
　２８章　ロンズデール家の話でもちきりよ
　２９章　オーウェン卿の気分
　３０章　顔を合わせて
　３１章　庭での邂逅
　３２章　ロンズデール一家の決意
　３３章　死んでしまえばよかった！
　３４章　多くの変化
　３５章　オーウェン卿の侮辱
　３６章　「私はすべての報いを受ける」
　３７章　ローソン大佐
　３８章　詩の朗吟
　３９章　顔面の殴打
　４０章　恐れと懸念
　４１章　女より弱き者
　４２章　年収３万ポンド
　４３章　「何をお考えなのです？」
　４４章　「どんなにあなたを愛しているか！」
　４５章　ヘイ夫人の沈黙
　４６章　テスト
　４７章　静かなる結婚
　４８章　孤独な光輝　
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以上、４８章からなる小説です。一時代前のロマンス小説でした。

まあ、何はともあれ、「金色夜叉」の種明かしができました。

一世を風靡したあの♪熱海の海岸散歩する♪の歌を聴くこと出来ます。ここをクリックしてください。

又、貫一・お宮の像の前にセンサーがあり、それに近づくと演歌師：桜井敏雄のバイオリン演奏と金色夜叉の歌が流れるんです。